モンサンミッシェル観光に適した服装~秋冬編

モンサンミッシェル 旅のハウツー

海外旅行でフランスに行く時の定番コースのひとつが、パリ+モンサンミッシェル観光。

モンサンミッシェル(Mont Saint-Michel)は、パリから270キロほど離れたフランス西海岸に位置しています。

モンサンミッシェルのあるノルマンディー地方は、海洋性気候の影響を受け天候が変わりやすいので、天候によっては夏でも冷え込むなど、寒暖差があります。

私自身が秋冬の季節、モンサンミッシェルに二度訪れた経験上、パリ市内を散策する時と同じ服装ではちょっと辛いなと思ったので、今回は「秋冬のモンサンミッシェル観光に適した服装」についてまとめました。

体温調節しやすいアウターと速乾性のインナーがおすすめ

結論から言うと、

  • 体温調節しやすいアウター
  • 速乾性のあるインナー

これがベストです。

理由は、

  • 島内の頂上までは、登り坂か階段ばかり
  • 厚着していると汗をかく
  • 汗をかいた後、インナー等が乾かないと冷えの元に

これは最初の坂道を上がって、さらに先の階段。
モンサンミッシェル内への階段

それでは、具体的に何を着ればいいのかというと、秋冬なら

  1. アウターは透湿防水性のある、ゴアテックスのアウター
  2. 中間着にウールのセーターや薄手のフリース、ネルシャツを
  3. インナーは吸汗性・速乾性・保温力のある登山用の物
  4. ボトムはストレッチがきいた暖かいパンツ
  5. アウトドア仕様の歩きやすい靴

この5つの組み合わせがベスト。

この5つについて、少し詳しく書いていきます。

【1】アウター

アウターは、必ずフード付きの物を選びましょう。

雨が振り、なおかつ風もきつい時は傘も役に立たない時があります。

そんな時に便利なのが、アウターに付いているフード。

フードで雨や雪を防ぐことができるので、髪が濡れて冷えたりすることを防げます。

ベストなのはゴアテックスのアウター

ムレにくく、水を弾いてくれる「透湿防水性」を備えた、ゴアテックスのアウターがベスト。

ゴアテックスのアウターは値段も安くありませんが、ひとつ買っておくと旅先でとても重宝します。

最近のアウトドアブランドのゴアテックスアウターは、街歩きにも使えるおしゃれなデザインの物があり、オールマイティーに着ることができます。

ユニクロのブロックテックでもOK

冬用のゴアテックスは、安くても2万円以上はします。

たった一日モンサンミッシェルに行くためだけにゴアテックスなど買うのは…という方は、ユニクロの「ブロックテック」が超おすすめ。

ブロックテックは透湿防水性、防風性、耐久撥水機能に、ストレッチ性があり動きやすさも兼ね備えています。

ただ、ゴアテックスに対抗できるものではなく、あくまでも街着の範囲内での機能になります。

島内でウールのコートやダウンを着ていると汗をかいて暑くなり、脱いでしまいます。脱ぎ着での体温調節は何かと面倒だし、冷えてきた時にアウターを着ていないと、体が冷えてしまいます。また、歩いている時にアウターを手に抱えていると荷物になります。

【2】中間着

中間着としては下の3つを、季節や気温に合わせてチョイスしましょう。

  • ウールのセーター
  • 薄手のフリース
  • ネルシャツ

晩秋や真冬はチクチクしないメリノウールのセーター。

11月であれば、ネルシャツか薄手のフリースウエアを。

寒ければ、ユニクロのウルトラライトダウンのベストで調節してもいいでしょう。

【3】インナー

寒いと、インナーにはユニクロのヒートテックなど、発熱性のインナーを着たいところですが…

アウトドアでは、ヒートテックは基本的にNG。

理由は、登り坂や階段で汗をかくと、発熱性のインナーは汗に反応して発熱し、ますます汗をかきます。

そして、ヒートテックの素材に含まれるレーヨンは、汗で濡れても乾きにくい。

発汗後に乾かないインナーを身につけていると、汗冷えします。

秋冬のモンサンミッシェル湾に吹く風は冷たく、汗冷えの状態で冷たい風に晒されると、風邪をひく原因にもなります。

ヒートテックに使用されているレーヨン素材は、通常のレーヨンよりも吸水性に優れていますが、レーヨン素材は一般的に速乾性が低いのが特徴です。

ヒートテックがダメなら、じゃあ何を着たらいいの!?

それは、モンベルの「ジオライン」や、ノースフェイスの「ドライクルー」のような、吸汗性・速乾性・保温力のあるインナーです。

モンベルのジオラインやノースフェイスのドライクルーは、安くても5000円近くしますが、元々登山やアウトドア用のインナーなので、汗をかいても素早く乾いて快適。汗冷えの心配もありません。

モンサンミッシェルの入り口までは急な登り坂で、モンサンミッシェルのチケット売り場から入場してもなお、階段や坂道が続きます。街歩きと同じような街着で行くと、ものすごく汗をかきます。

【4】ボトム

動きやすく、ストレッチがきいた暖かいパンツ。

これも、ヒートテック系のパンツは避けて、速乾性・透湿性のある生地のトレッキングパンツが理想です。

コーデュロイ生地だと保温性が高く、アウトドアメーカーのものでなくとも比較的手に入りやすいのでおすすめです。

ワイドパンツだと足元にまとわりつくし、水が引いた浜を歩いたりすると裾に汚れもつきやすいので、ストレッチ性のあるストレートやスリムパンツがおすすめ。

【5】靴

言うまでもなく、歩きやすい靴。

ヒールなどは歩きにくく、石畳では滑りやすいのでご法度です。

歩きやすいだけでなく、水が引いた浜を歩く時は、防水性もあるシューズがベスト。

モンサンミッシェル湾

トレッキングシューズであれば問題ありませんが、旅の靴を一足で済ませたい時は、ブランドストーンのオイルレザーのサイドゴアブーツがおすすめ。

雨や雪道でも滑りにくく、耐水性もあり、大雨でも浸水しにくい優れもの。

レザーだから、街歩きにはもちろん、少しきちんとしたお店でも、気後れせずにお買い物ができます。

スニーカーのように汚れが染み付くことがなく、泥汚れなどもサッと拭けば落ちるので、汚れた靴のまま旅を続けることになる心配がありません。

その他、あると便利なもの

手袋

手先が冷たい時は、我慢せずに手袋を。

100円ショップの物でも、スマホを操作できる手袋が売っています。

ニット帽

頭の防寒に。

風が強い時は、髪が煽られてぐちゃぐちゃになります。

ニット帽をかぶることで、風が拭いても髪を気にすることなく島内の観光を楽しめます。

ファッション性もほどほどに、機能性重視で

モンサンミッシェル観光は、ハイキングに行くつもりで服装を考えた方が良いでしょう。

インナーは少しお金がかかりますが、一枚あれば十分。

ヒートテック以外なら、ユニクロやGUでウエアを揃えることだってできます。

旅にはお金がかかるし、荷物も少ない方がいい。

  1. アウターはブロックテック
  2. インナーはアウトドア向けの物(ヒートテックはNG)
  3. 中間着はユニクロやGUのニットかネルシャツ
  4. 寒ければユニクロのウルトラライトダウンのベストを足す
  5. ボトムはユニクロかGUの、ストレッチ性のある裏起毛パンツ
  6. ブランドストーンのサイドゴアブーツ(街とハイキング両方に使えるし、一足ですむ)

この組み合わせなら、モンサンミッシェルだけでなく、パリの観光でも通用します。

色をモノトーンでまとめ、キャップや手袋などに差し色を使えば、全体的にまとまった印象になり、おしゃれに見えます。

モンサンミッシェルは、がっかり観光地と言う声も一定数ありますが、歴史的な建築と自然の両方が楽しめる素晴らしい観光地です。

目一杯楽しめるよう、ベストな服装で挑みましょう!

今はコロナウイルスの世界的な流行で、しばらく行くことは難しいかもしれません。旅行にお金を使わない今こそ、旅行用品をじっくり揃える時間にしてもいいかもしれませんね。
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