買い物をしすぎたら小包が便利!フランスからのコリッシモの送り方

コリッシモの箱 旅のハウツー

パリへ行ったら買いたいものがいっぱいで、増えたお土産がスーツケースや手荷物に収まらない!どうしよう!

そんな時に便利なのが、フランスの郵便局の小包に詰めて、別送品で送ってしまうこと。

一見難しそうですが、やってしまえばそうでもありません。パリのクロネコヤマトより安いので、トライする価値はあります!

パリのクロネコヤマトは日本語が通じるし、日本の会社なので何かと安心です。

ただ、別送品扱いの国際宅急便だと、3辺の合計が80センチ以内、5kgまでで140ユーロ(2018年4月現在)もします。高い!

費用を抑える方法はないか調べてみたところ、現地の郵便局で「Colissimo(コリッシモ)」と言う小包があることを知りました。

ColissimoならXLサイズ(7kgまで)でも55ユーロで送れます。クロネコヤマトの半額以下!

Colissimoで日本に荷物を送っている人は割と沢山いるようで、ネット上に書かれている情報を頼りに私も頑張って送ってみることに。

ちなみにフランス語も英語も片言程度ですが、送ることができました。

そして、現地での発送から一週間ほどで、無事に受け取ることができました。

ここでは、別送品で日本の自宅に荷物を送るための手順を説明します。(※この情報は2017年11月当時のものです。)

日本から準備していくもの

現地で売っているのは箱だけ。エアキャップなどの緩衝材は、パリですぐに調達できるかわからないので、日本から持って行きます。

私が日本から持って行った梱包材のリスト。スーパーの袋や新聞紙以外はダイソーで調達。

  • エアキャップ(ダイソーで売っているものを2つ購入)
  • ガムテープ(丈夫な布タイプ)
  • セロテープ
  • マジック(極太と普通タイプ2本)
  • スーパーなどの大きめのナイロン袋、またはゴミ袋(水濡れ防止のため)
  • できれば新聞紙(行きの機内でもらいましょう)

Colissimoの買い方

Colissimo(コリッシモ)は、専用の箱を郵便局(La Poste:ラ ポスト)で購入します。

日曜日は休みなのですが、地域によって休業日や営業時間が異なっている場合もあるので、事前に確認しておきます。

帰国する日に送ろうとしたら、休みだったなんてことになると大変なので。

フランスの郵便局「la poste」

郵便局のカウンターで、ボンジュールと挨拶。「Colissimo international a Japonプリーズ」と言いながらも、私は発音に自信がないので、紙に書いてカウンターの係員の人に見せながら言いました。

colissimo internationalの頼み方

フランスの郵便局は愛想が悪いとか色々読んでいたので不安でしたが、応対してくれた年配の女性はとても親切でした。

すると「5kg?7kg?」と聞かれ、紙にXLって書いてるから「XL」と言うも何故か通じず、想定外の質問に戸惑うも「7kg」と返答。

箱のサイズは「L」が5kgで45ユーロ、「XL」が7kgで55ユーロ。ヤマトに比べたらだいぶ安い・・・!箱代は、クレジットカードでも支払えます。

コリッシモの箱

箱代を払えば、宿に持ち帰って、梱包して再度郵便局持って行くだけです。持ち込む時にお金を払う必要はありません。

箱の他、発送用の伝票も渡されます。この3つは同じ所に置いておきましょう。

  1. 発送用の伝票
  2. INVOICE

購入点数や金額をINVOICEに書き込まないといけないので、現地で購入したものを入れる場合、レシートは捨てずに置いておきましょう。

伝票の書き方

実際の伝票で説明します。下の画像をタップもしくはクリックすると拡大表示できます。

colissimo emballage international

伝票は、ボールペンではっきりと記入しましょう。

  1. NOM/PRENOM(姓名):ローマ字で氏名を記入。
  2. ADRESS(発送元の住所):滞在先の住所を記入します。
  3. CODE POSTAL(郵便番号):滞在先の郵便番号を記入。パリなら75007。
  4. VILLE(市区町村名。日本でいう都道府県名):パリ滞在ならParisと記入。
  5. EMAIL:受信可能なメールアドレスを記入。携帯のメールアドレスだと、設定によってはパソコンからのメールをブロックしてしまうので、パソコン用のメールアドレスにした方が良いでしょう。
  6. TELEPHONE(電話番号):現地での電話番号を記入。私は現地用に用意したSIMの06で始まる電話番号を記入。
  7. NOM/PRENOM(姓名):送り先の住所(自宅)を記入。
  8. ADRESS(発送先の住所):自宅の住所を記入。
  9. CODE POSTAL(郵便番号):自宅の郵便番号を記入。
  10. VILLE(都道府県名):自宅がある都道府県名を記入。東京ならTOKYOと書く。
  11. PAYS(国名):フランス語で「JAPON」と書いておきます。
  12. TELEPHONE(電話番号):自宅の固定電話、または携帯電話の番号を記入。
  13. Declarration en douane(税関への申告):こちらは、インヴォイスの5で説明している「Description détaillée du contenu」の記入を済ませてから記入してください。designation détaillée du contenu(荷物の中身の内訳)欄には、中身をカテゴリ別に記入します。紅茶ならThé、チョコレートならChocolatなど。Quantitéはカテゴリごとの数量を、valeurは値段を、総額で記入します。ピッタリの金額でなくても、大きなズレがなければOKでした。
  14. 帰国する飛行機ではなく、別送品で送るので、Autreにチェックを入れ「unaccompanied baggage」と記入。
  15. Date et signature de l’expéditeur(発送人の署名と日付):発送日の日付と氏名を記入。2017年11月6日なら「6/11/2017」と、現地の書式に習って記入します。
  16. INSTRUCTIONS DE L’EXPEDITEUR EN CAS DE RETOUR(不着時の対応):届けられなくなった場合、発送元の住所に返すか、返さないかを選択します。滞在先が知り合いでない限り、返却されても滞在先の施設の人が困るので、ホテルやアパルトマンなどの場合は返却しない「Ne pas retourner」にチェックを入れます。

INVOICE(インヴォイス)の書き方

インヴォイスが何かはよくわかりませんが、とにかく渡されたからには記入して、発送時に提出せねばなりません。こちらもボールペンではっきりと記入しましょう。

インヴォイスは、記入する項目も少ないので少し楽です。下の画像をタップもしくはクリックすると拡大表示できます。

invoice declaration

  1. Nom et Adresse de l’expédieteur(発送人の住所と氏名):滞在先の住所と、自身の氏名を記入。
  2. TELEPHONE(電話番号):現地での電話番号を記入。私は伝票と同じく、現地用に用意したSIMの06で始まる電話番号を記入。
  3. Nom et Adresse du destinataire(受取人の住所と氏名):自宅の住所と自分の名前を記入。
  4. TELEPHONE(電話番号):自宅の固定電話、または携帯電話の番号を記入。
  5. Description détaillée du contenu(荷物の中身の内訳):発送用伝票の13と同じ要領で記入。
  6. Quantité(カテゴリごとの数量):品目ごとに、それぞれの数量を記入。
  7. Valeur unitaire(商品単価):これは発送用の伝票にはなかった項目です。紅茶なら紅茶の一箱あたりの単価を記入。ざっくり平均の単価を記入しました。
  8. Valeur totaole(合計):Quantité×Valeur unitaireで算出した合計金額を記入。紅茶が13個で、1個あたりの単価が5ユーロなら65ユーロとなりますので、65と記入。同じ要領で他の品物も記入します。あまり高すぎると関税がかかるので、60ユーロぐらいを上限に書くと良いそうです。
  9. TOTAUX(総合計):Quantité(数量)とValeur unitaire(商品単価)、Valeur totaole(合計)を足し上げて、合計数量と金額を記入します。
  10. Lieu et date(発送元の場所と日付):画像では抜けてますが、発送する場所がパリならParis、2017年11月6日なら「6/11/2017」と、現地の書式に習って記入します。
  11. Signature(署名):自身の氏名を記入。

梱包方法

まずぐるりと新聞紙をひきます。底面だけでなく、側面にも当てておきます。その上にプチプチ(エアキャップ)を底面と側面に敷きます。

大きめのナイロン袋(水濡れ防止のため)を箱にセットし、その中に品物を入れていきます。ダメージが心配な物は、エアキャップに包みます。

梱包時に注意すること

上下の隙間に注意

箱は結構頑丈だと思ったんですが、実際日本で受け取ったらかなりボコボコでした。下の画像のように、側面より特に上下の隙間がひしゃげてました。

このあたりに入っていた紅茶の箱が凹んだり少々ダメージを受けていたので、上下の隙間付近は、現地で着ていた服やバスタオルなど、クッションになるような物で中身を守ると良いかと思います。

colissimo international box

なるべく割れ物は入れない

到着時の箱の状態からして、あまり丁寧に扱われていないようなので、割れ物は極力入れない方がいいかも。

もし入れるなら、プチプチ(エアキャップ)でぐるぐる巻きにした上で、さらにタオルを巻くなどして衝撃に備える方がいいでしょう。

中身で荷物がガサガサと動かないように、隙間なく詰めましょう。

ちなみに、下の画像は届いた時に撮ったものですが、私はこんな感じで詰めました。うん、結構汚い。側面にクッションがわりにモノプリのエコバッグを詰めてます。

colissimo international 箱の中

重量オーバーに注意!

XLサイズの箱は7kgが上限です。7キロを超えないようにあまり重いものは入れない方がいいでしょう。重量が心配なら、スーツケースの重量計を使うなどして確認しましょう。

ガムテープで箱を閉じる

品物を全部詰め終わったら、ビニール袋に隙間ができないように、ガムテープやセロテープで厳重に閉じます。

そして箱はフタをして、開け口をガムテープで閉じ、さらに伝票を貼る所を避けつつ十字になるよう、ガムテープをぐるりと巻きました。

さらに、隙間から手を入れられないように閉じたりしましたが・・・届いた時の画像を見ると分かりますが、見事に剥がれています。

厳重に越したことはないですが、どこまで意味があったのだろう・・・

太いマジックで箱に別送品表示と住所を記入

何を書くかっていうと、箱の表面に、画像のように「Unaccompanied baggage」「別送品」「JAPON」と記入。

コリッシモの箱

側面にも「Unaccompanied baggage」「別送品」と記入。

もう片方の側面には「JAPON」「別送品」の表記と、あと伝票が剥がれてしまう場合もあるとのことで、日本語で住所(郵便番号から)と電話番号、氏名を記入しました。

コリッシモの箱

郵便局に持ち込む

梱包を済ませたら、箱と伝票とインヴォイスを郵便局のカウンターに持ち込みます。

「ボンジュール!」と言って係員の方に渡すと、伝票を確認して、スタンプをドンと押してくれます。これで終わり。

伝票とインヴォイスの控えを渡してくれるので、2枚とも忘れずに受け取りましょう。

帰国時に、別送品申告書を記入する

郵便局で発送を済ませたら終わりではありません。これをやっておかないと、高い関税を請求されるかもしれません。

帰国する時に、機内の中で配られる黄色の「別送品申告書」を2枚記入しましょう。

一枚は税関で渡すもの、もう一枚は、自分の控えとして持っておく分です。

機内で貰うのを忘れたら、税関の手前に用紙が設置してあるので、そこでも記入できますが、機内ではだいたい時間を持て余しているので、書いておきましょう。

必要事項を記入したら、日本の空港の税関で、用紙を係員さんに渡します。

そして受け取り!

現地での発送から一週間ほどで自宅に到着!今回は日本郵便で届きました。

遠いフランスから届いた箱を見て、筆談や片言で頑張った甲斐があったな〜、よかったな〜・・・と感無量。

箱はパリで送り出してから一週間の間に、一体どんな扱いを受けたのかというぐらい角は擦れてボコボコ。

インヴォイスは箱の表に、伝票は裏に貼り付けられているので、上も下もありません。天地無用なんて知るかっていう勢いですね。。

colissimo(コリッシモ)到着時の箱

指で引っ張ったら中身が見えてます。

colissimo(コリッシモ)到着時の箱

中の荷物大丈夫かいな!!と不安になって開けてみたら、紅茶とコーヒーの箱がちょっと凹んでました。梱包が下手でしたね。

colissimo(コリッシモ)に入れてひしゃげたお土産

こんな感じのコリッシモですが、クロネコヤマトでの発送や、空港で超過料金を払うよりも安く送ることができるコリッシモはかなり使えます。

旅に苦労はつきものなので、観光地に行くだけでなく、現地の人の生活に入り込んでみるのも良い経験だと思います。

是非チャレンジしてみてください!

※伝票は2017年11月現在のものです。伝票や箱は改訂される場合もあるかと思いますので、もし情報が古くなっていた場合は、何卒ご容赦ください。

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