2024年1月の海外旅行関係のニュースから、気になるものをピックアップしました。
海外旅行関係の最新の情報収集に役立てていただければと思います(^^)v
1/4のニュース「安全な旅行先ランキング」
2024年の旅行に向けて 渡航先で「安全な国」「高リスクの国」は?
旅行するのに安全な国、危険な国などの情報を提供しているインターナショナルSOSの「リスクマップ」では、カテゴリーごとに各国を5段階で評価しています。
2024年の最も安全な旅行先とされているのは、上位から
- アイスランド
- ルクセンブルク
- ノルウェー
- スイス
- デンマーク
となっているようです。
昨年12/23のnewspicsの記事などで「福祉国家で知られる北欧スウェーデンで、銃撃事件が相次ぐなど治安が悪化している」と報じられています。
昨年2023年の夏頃にはコーランを焼却するなどの事件が多発し、テロリスト脅威のレベルを一段階引き上げた、との情報もあります。
2024年1月時点で日本の外務省から危険情報は出ていないものの、旅行を予定している場合は、危険な場所を把握しておくなど、情報収集が必要かと思われます。
1/9のニュース「成田〜テルアビブ線復活」
「世界一厳重な航空会社」成田線復活へ 他社と何が違うのか? ガザ地区戦闘で運休
全機材に対赤外線式ミサイル防衛システムを搭載している・手荷物検査はX線だけでなく、爆発物を検知するために減圧室を通る・・などなど、セキュリティの厳しさを挙げれば枚挙にいとまのないエルアル航空ですが、記事によると
エルアル・イスラエル航空が2024年3月6日から成田~テルアビブ(イスラエル)線を再運航します。同路線は2023年3月に運航開始されたものの、イスラエルとガザ地区の軍事組織「ハマス」との軍事衝突を背景に、10月より運休していました。
ガザでの戦闘が今年いっぱい続くと言われている、イスラエルへの定期便が復活するようです。
外務省のサイト内の「イスラエル:ガザ地区情勢等についての注意喚起」によると、
航空便の運航を含めて情勢は非常に流動的ですので、事態が収束するまでの間、イスラエルへの不要不急の渡航については延期を検討してください。
情勢次第ではフライトの変更があり得るとのことなので、定期便が復活しても、当分は観光旅行は控えた方が良さそうです。
早く戦闘が収束することを切に願ってやみません。
1/18のニュース「世界最強パスポートランキング」
世界で最も強いパスポート[2024年版]…日本を含めて6カ国がトップ
国際航空運送協会(IATA)のデータを基に、ビザまたはeビザなしでアクセスできる目的地の数に基づいて各国のパスポートをランク付けしている英コンサルティング会社、ヘンリー・アンド・パートナーズの世界最強パスポートランキングによると、今年も日本は一位の座を守っています。
1位は194カ国(ビザなしで渡航できる国)で、ランクインしたのはフランス、ドイツ、イタリア、日本、シンガポール、スペインの6カ国。
最強の日本のパスポートとよく関連づけて語られるのが、保有率。
国内ではコロナ禍の影響もあり、2022年の保有率は約17%(6人に1人)に留まっています。
海外旅行に行こうとするとパスポートを取得する手間と時間、お金がかかります。
10年用のパスポートの取得費用は16,000円ですが、神聖に必要な戸籍抄本の写しの取得やパスポート用の写真の費用も含めると、18,000円近くかかります。
30年ほど賃金が上がらないことや円安の影響もあり、魅力的な観光地が多く、安全で食事も美味しく、トイレにも困らない国内旅行で十分だと考える人が増えても当然だと思います。
ベルトラ JTBと資本業務提携で海外アクティビティ事業強化、約5億円の調達
現地発着ツアーで何度かお世話になっているベルトラが、JTBと資本提携と業務提携を行うとのこと。
両社の担当者が参画するプロジェクトを組成し、市場動向やトレンド、ベルトラが保有する多数のレビューを分析し、新商品の開発と既存商品の改善を並行して進め、25年の販売開始を目指す。
ベルトラで販売されているオプショナルツアーは全体的に安く、内容もそれなりに充実しているのが魅力でしたが、JTBが介入することで新商品はともかく、既存商品の価格まで上がらないかが気になるところです。
1/19のニュース「仁川国際空港、顔認識出国等システムを大転換」
「顔認識出国」「搭乗手続き支援ロボット」…韓国仁川空港でデジタル化加速
韓国の仁川国際空港で、今年一年間でシステムの大転換が行われるようです。
パスポートと搭乗券なしに顔情報で出国場を通過できるシステムから、搭乗手続きを支援するロボットまで空港の全分野にデジタル化が進められる。
パスポートなし・顔認証のみで出国できると、ハブ空港としての利便性がますます上がります。
搭乗手続きをロボットが支援してくれるロボットや空港の案内ロボットが50台導入されるようですが、ちょっと想像力が及びません。
仁川国際空港は乗り継ぎに便利なので、今後の利用が楽しみになります。
日本では成田空港や羽田空港がハブ空港の役割を果たしていますが、実際のところは「日本にはハブ空港はない」とされており、素人目にも成田、羽田と海外のメガハブ空港と比較すると、どうしても見劣りしてしまいます。
お隣の韓国のハイテク化ニュースを見ていると、日本の空港も頑張ってほしいなと思います。
1/22のニュース「2024年 世界の海外旅行トレンド」
2024年の世界の海外旅行トレンド、中国の需要回復が加速の予測、2023年の全世界海外旅行者数は13億人
国連世界観光機関(UNWTO)によると2024年海外旅行トレンドは、コロナが収束したことで概ね前向きな予測となっています。
- 2023年度、世界の海外旅行者数はコロナ前の88%まで回復
- 2024年はアジアを中心にコロナ前に完全に戻る
- 中国のアウトバウンドとインバウンド双方で需要回復が加速
- 3月にルーマニアとブルガリアがシェンゲン協定圏に加わる
- ビザの緩和により中東およびアフリカへの旅行需要が増加する見通し
- 一方、経済的および地政学的なリスクが旅費にも影響し、近場の旅行を好む傾向が続く
1/26のニュース「JALパック海外旅行セミオーダーサービス開始」
同社が厳選した「モデルコース」をもとに、旅行者の希望の出発日にてセミオーダーでオリジナル旅程を作成する「トラベルコーディネート」サービスを開始した。海外への少人数旅行者に対し、観光の追加や削除、減泊や延泊などに対応するとともに、キャンセル保険や現地滞在中の日本語救急医療サポート保険など、旅行前から旅行中まで手厚くサポートする。
トラベルコーディネートのウェブサイトはこちら→JALPAK トラベルコーディネート
私のような、予算を抑えるために個人で手配している人間は、モデルコースの値段を見ただけで倒れそうになりますが・・・
トラベルコーディネートは、旅のプロがオリジナル旅程を組んでくれるので、面倒なプランニングや手配は不要。
プランニングや手配を全部自分でやっていると、取捨選択するだけでも大変だし、一つ予約しただけでもぐったり疲れてしまう「手配疲れ」をおこしていました。
何もかも全部丸投げできるこのようなサービス、金銭的余裕があるなら心底使ってみたいと思います。
外国に行くたびに、自己責任の世界に放り出され心細い思いをしていると、パッケージツアーの安心感は何物にも変え難いなと思います。
1/31のニュース「HISが車椅子利用の現地発着ツアー販売開始」
ニュースリリースからの抜粋です。
…専用の手配になることによる旅行代金の高額化などを課題に感じておりました。このたび、HISの海外支店と連携し、ガイドが現地の空港到着からご帰国まで同行し、車椅子の動線を確認した観光ルートを組み込むことで、車椅子利用の方1名様と同行者の計2名様から催行が可能な「現地発着ツアー」(ランドパッケージ)として販売することが可能になりました。トルコ・イスタンブール、エジプト・カイロを皮切りとして、個人手配をするにはハードルが高く諦めがちな方面から展開予定です。
ハンディキャップのある方にとって、海外旅行は健常者以上に金銭的ハードルが高く、旅行自体を断念してしまう大きな理由の一つ。
海外支店との連携で、旅行代金を抑えた現地発着ツアーを販売可能にした取り組みはとても素晴らしいと思います。
ハンディの有無は関係なく、誰もが旅を楽しめる世界っていいですね。
車椅子利用の現地発着ツアーはHISユニバーサルツーリズムデスクのサイト内で販売されています。