航空券を買おうとしている方。
国際線の乗り継ぎ時間の目安は何時間ぐらいなの?乗り継ぎ時間が短いチケットが売っているけど、買っても大丈夫?
こんな疑問をお持ちの方に、本記事では、
- 国際線の乗り継ぎ時間は最低どのぐらい見ておけばいいのか
- 1時間半の乗り継ぎ時間で30分遅延を経験した私の体験談
について書いていきます。
乗り継ぎ時間の目安がわからない方や、乗り継ぎ時間が短い航空券を買おうか悩んでいる方は、ぜひ読んでください。
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国際線の乗り継ぎ時間の目安は何時間なのか?
結論から言うと、利用する空港や航空会社によってバラバラなので、どんなフライトも「1時間半あれば大丈夫だよ!」とは断言できないのです。
例えば、ANAを利用する場合の最低乗り継ぎ時間
- ANA国内線からANAグループ国際線へ乗り継ぐ場合、関西国際空港では「55分以上」
- ANA国際線からANAグループ国内線へ乗り継ぐ場合、関西国際空港では「60分以上」
- ANA国内線から国内線へ乗り継ぐ場合、関西国際空港では「25分以上」
と定められています。
スカイスキャナー等で乗り継ぎ便の航空券を買う場合、基本的に最低乗継時間(MCT)をクリアしているフライトが検索結果に表示されます。
乗り継ぎ時間が1時間以下だけど大丈夫か、と心配になりますが、一応最低乗継時間(MCT)をクリアしています。
乗り継ぎ時間が1時間のフライトで遅延して、乗り継ぎ便に搭乗できなかった場合は、航空会社の責任となります。
その場合、乗継保障の対象となるので、無償で代替便を手配してくれます。
トラブルを見越して、乗り継ぎ時間は最低でも2時間以上みておこう
航空券を探していると国際線間の乗り継ぎ時間が1時間50分や50分など、価格は安いけど乗り継ぎ時間が短くて手が出せないチケットが結構出てきます。
最低乗り継ぎ時間をクリアしてるならいいじゃん、安いし!と買いたくなる気持ちはわかりますが、飛行機によくあるのが「遅延」。
利用する航空会社の定時運航率が高い=遅延が少ないなら心配ないとは言い切れません。
その理由が
- 機材トラブル
- ハイシーズンで全ての乗客の搭乗が定刻通りに終わらない
- 出発する空港での悪天候
- 目的地空港での悪天候
といったトラブルで定刻通りに出発しなかったり、到着しないことはよくあります。
トラブルによる遅延が起こる可能性を考えると、乗り継ぎ時間は出来るだけ余裕があるにこしたことはありません。
30分程度の遅延はよくあることで、乗り継ぎ時間が1時間以下で30分遅延すると、乗り継ぐ空港で猛ダッシュしても間に合わない可能性があります。
私の経験上、乗り継ぎ時間は遅延する可能性も含めて、最低でも2時間以上は見ておくのが安全だと思います。
遅延などのトラブルを経験すると、個人的には乗り継ぎ時間は3時間〜4時間ぐらいあると安心だなと思っています。
【私の体験談】乗り継ぎ時間が1時間半なのに30分遅延!
パリのシャルル・ド・ゴール空港→羽田空港でエールフランス航空を利用した時の体験です。
羽田空港での国内線最終便への乗り継ぎ時間が一時間半のフライト。
シャルル・ド・ゴール空港で30分遅延し離陸
シャルル・ド・ゴール空港の羽田行きエールフランスの搭乗ゲートで待っていると「機材の整備に時間がかかっており遅延する」とのアナウンスが流れました。
羽田から国内線乗り継ぎで関西国際空港へ帰る予定でしたが、乗り継ぎ時間は1時間半。
エールフランスは30分遅れでシャルル・ド・ゴールを離陸しました。
羽田に到着すると、国内線最終便の出発まで残り1時間・・・
その1時間でやることは盛りだくさん。
- 入国審査
- 預け入れ荷物(スーツケース)の受け取り
- 税関手続き
- 国際線ターミナルから国内線ターミナルへの移動
- 国内線カウンターでチェックイン、荷物の預け入れ
もう、国内線最終便に間に合う気がしませんでした・・・
エールフランス降機後、羽田空港内を猛ダッシュ
一刻を争うので、羽田の長い長い通路を猛ダッシュ。
思えば、あれだけ走れたのは翌日から仕事というプレッシャーが産んだ奇跡です。
走って走って到着ロビーに辿り着いたら、私の名前を書いたボードを持って、エールフランスの地上職員が待ち構えていました。
乗り継ぎ時間に余裕のない乗客を調べて待っていたとのこと。
お詫びの言葉と共に「遅延証明書」と書かれた用紙を受け取りました。
用紙を渡してくれたエールフランスのスタッフさんが、国内線ターミナルまでの迅速な移動をサポートしてくれるとのこと。
国内線の出発時刻まで一時間をとっくに切っていました。
不運は続くよ〜♪ターンテーブルの故障
機内預けのスーツケースをターンテーブルの前で今か今かと待ち構えていると…
ターンテーブルが突然止まって、空港のスタッフさんが修理調整を開始。
遅延したうえにターンテーブルの故障、万事休す。。
ワタシ明日仕事。今日の最終便でちゃんと帰れますかね…???もう半泣きです。
15分ぐらいでターンテーブルが動き出したけど、エコノミークラスだから荷物がなかなか出てこない。
やきもきしながら10分ぐらい待って、スーツケースをようやくピックアップ。
急いでいようが税関の手続きは通常通り
エールフランスのスタッフさんが税関まで誘導してくれたけど、税関の手続きにはお急ぎモードなんてありません。
いかなる国籍であっても平等に、どんなに急いでいても税関を省略することはできません。
テロの未然防止や密輸阻止の観点からきちんとした検査が必要な関門なので、通常通り別送品の書類を渡したり、スーツケースに酒類が入っていないかなど聞かれる。
心は冷静さを失っていたけど、手続きを経てようやく税関を通過。
モノレールで国内線ターミナルへ
エールフランスのスタッフが誘導してくれて、羽田空港国内線ターミナル行きのモノレールのホームまでスーツケースを引いてダッシュ。もう走ってばかり。
出発の20分ほど前に国内線のカウンターに到着し、ギリギリセーフで無事チェックイン。
カウンターで荷物を預け、保安検査を受けて搭乗ゲートに向かうと、出発の15分前でした。
もうこんな肝を冷やす経験は二度としたくありません。。
悪いことは言わないから、乗り継ぎ時間には余裕を持ってください・・
乗り継ぎ時間が短いことで、
- 乗り継ぎ便に乗ることができない
- 目的地への到着が数日遅れになる
- 別便に振替ると、ロストバゲージのリスクが高まる
- 旅行の予定が狂ってしまう
このようなリスクがあります。
乗り継ぎ便の航空券を買う時に「乗り継ぎ保護なし」と表示されていない限り、乗り継ぎ保証が受けられます。
乗り継ぎ保証があると、乗り継ぎ便に間に合わなくても、振替便を手配してもらえるんですが…
乗り継ぎに失敗!振替便にすぐ乗れるとは限らない
航空会社都合で乗り継ぎ便に乗れなかった場合、経由地の空港で振替便を確保する必要があります。
空港内の振替便等の対応をしてくれるカウンターに出来るだけ早く行って、自力で交渉するのです。
出来るだけ早く行って交渉する理由は、振替便の予約は基本的に先着順だからです。
乗り継げなかった人が列を作って待っており、この列の出来るだけ前の方に並ばないと、目的地への到着が日単位でずれ込んでいきます。
ハイシーズンの場合、最悪目的地に行く便を確保できないケースもあります。
私の経験ですが、悪天候で経由地での乗り継ぎ便に間に合わず、経由地の空港のカウンターに朝6時から並び、4時間待ってようやく翌日午前中発の振替便をゲットしたことがあります。
この時は翌日の便を待つために空港で一泊しました(空港内の飲食店のソファで雑魚寝)。
元々の予定とは別の航空会社に振り替えられたため、荷物の積み替えがうまく行かず、スーツケースがロストしました。
飛行機に乗り継げないということは、本当に大変なことだと思いました。
「乗り継ぎ便に乗れなくても、振替便があるならいいじゃない」
と気軽に考えていると、私みたいに超痛い目に合います。
最低乗継時間(MCT)は短くなる傾向にありますが、それでも私は
- 乗り継ぎ時間が短い航空券には手を出さない
- 乗り継ぎ時間は3時間〜4時間ぐらい確保したい
上記を頑なに守って航空券を探しています。
乗り継ぎ時間を十分に確保しても、ダイバートや欠航など想定外のトラブルが起きてしまうことはあります。
楽しい海外旅行になるよう、想定できるリスクは出来るだけ潰しておきたいものです。