パリのパワースポット「奇跡のメダイ教会」不思議のメダイ発祥の地

奇跡のメダイユ教会の礼拝堂 旅のハウツー

知る人ぞ知る名所、奇跡のメダイ教会

パリの7区、世界最古のデパートと言われるボンマルシェの隣り位置する、不思議のメダイ発祥の地「奇跡のメダイ教会((Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse)」。

奇跡のメダイユ教会と呼ばれる場合もあります。

こぢんまりとした清楚な美しさの礼拝堂と、メダイで有名です。

入場は無料。ここはパリに来たなら訪れたい場所です。

下の画像は、バック通りの入り口から入ってすぐのところ。

奇跡のメダイユ教会の入り口付近

この教会は、何故かお馴染みの旅行本「ことリップ」や、地球の歩き方など各種ガイドブックでは取り上げ方があまりにも小さいのです。

日本がカトリック教徒の国ではないからでしょうか。

日本のパッケージツアーの行程にもあまり入っていなようなので、ツアーでパリに行った方は、この教会のことはあまりご存知ないかもしれません。

ノートルダムやサクレクール寺院などは、観光客がこぞって訪れる名所ですが、奇跡のメダイユ教会は小粒ながら世界中から観光客が集まる場所。

それは、奇跡を起こしたメダイ発祥の地だからです。

聖母マリアが出現したという言い伝えのある教会「3つの見所」

奇跡のメダイ教会は1633年、聖ビンセンシオ・ア・パウロが聖ルイズ・ド・マリヤックと共に貧しい病人の世話の為に創立した修道院です。

そして「奇跡のメダイ教会」は現在、世界各国にある愛徳姉妹会の総本部でもあります。

この「奇跡のメダイ教会」の聖堂が、聖母マリアが出現した「不思議のメダイの聖堂」として知られています。

【見所その1】礼拝堂

教会内部の美しいアールヌーボー様式の礼拝堂は、ドアを静かに開けた途端、息を呑む美しさ。

そして、地元の様々な年齢、性別、人種の人たちが静かに祈りを捧げています。

ノートルダム大聖堂のような荘厳さや重々しさとは対極にあって、ここの礼拝堂の内部は明るく軽やかな印象。

祭壇は中央の聖母マリアを中心に、青、白を基調に、ゴールドで装飾されていてます。

奇跡のメダイユ教会の礼拝堂

ずっといたくなるような居心地の良い、暖かい感触のある場所で、教会の空間に没入してしまいます。

【見所その2】聖女カタリナ・ラブレの棺(Cercueil de sainte Catherine Laboure)

祭壇の左横には、腐敗することなく130年間残っている聖カタリナのご遺骸が棺の中に安置されています。

聖カタリナは、死後71年後の1947年、当時のローマ教皇によって列聖されています。

カタリナ・ラブレは1876年12月31日に亡くなっていますが、当初は湿気の多い地下墓地に埋葬されていました。

しかし、死後56年経って掘り出された時に、彼女の遺骸は完全に元のままでら聖母を見たその目は碧い瞳孔さえ残していたそうです。

初めてご遺骸を拝見した時は、これは蝋人形の複製か何かかと思いましたが、本当に亡くなられてからそのままのご遺骸のようです。

聖母マリアの奇跡なのでしょう。世の中には説明のつかない、不思議なことがあるものです。

【見所その3】メダイユの売店

メダイユの奇跡は、カトリック信者でなくても平等に与えられるとのことです。

この教会で売られているメダイは、信者であるなしに関わらず買うことができます。

支払いは2017年の時点で、現金のみでした。

大小様々なメダイが売られていて、ゴールド製の物になるととても高くなりますが、金メッキやアルミの物だと、数ユーロで買うことができます。

不思議のメダイ

10個ほどまとめて入った袋もあり、リーズナブルなお値段で買うことができます。

すみません、値段を忘れてしまいましたが、メッキであれば全然高くありません。

アルミ製で少し安っぽい感じがしたので、ゴールドの袋をお土産用に2つ買いました。もちろん自分用にも買っています。

このメダイは、自分で買うよりも人から貰う方が良いとされています。

もし誰かと一緒に行くなら、お互いに買ったものを交換すると良いですね。

私が訪れた時は、日本人のシスターが売店におられ、声をかけていただきました。

お願いすれば、祝福していただくこともできます。

パリで売っている物は日本にも輸入されていたり、日本に店舗があったりして、日本にはないものを探すのに苦労することも。「不思議のメダイ」は転売禁止なので、基本的に日本のどこかのお店で買うことはできません。お土産に困っている時には、不思議のメダイとモノプリのエコバッグが超おすすめです。

モノプリのティーバッグの紅茶もいくつか付けて、帰国後に100円ショップのラッピング用品にまとめて渡せば、リーズナブルなのに立派なパリ土産に。

「不思議のメダイ」の歴史

1830年11月27日に聖母マリアがカタリナ・ラブレの前にご出現された時、聖母マリアは楕円形の枠の中で地球の上に立っておられました。

広げた手からは光が輝き出てその頭の周りを星が囲み、その姿の周りには「 “Ô Marie, conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.”(ああ、汚れなくお宿りになられた聖マリア、あなたにより頼む私たちのためにお祈りください)」という言葉がありました。

楕円の枠がくるりと裏返ると、12の星の輪の中に、十字架(イエス・キリストを示す)と聖母マリアを示すMの文字とそれを貫くようにI(Immaculata:汚れない)の文字がありました。

その下の左側にはキリストの心臓が、その右側には剣で貫かれた聖母マリアの心臓がありました。

そして聖母マリアはカタリナ・ラブレに、このようなメダイを作るよう命じたのです。

このメダイを身につけ「ああ、汚れなくお宿りになられた聖マリア、あなたにより頼む私たちのためにお祈りください」と唱える人には神の母の特別なご加護が与えられる、と言われました。

カタリナ・ラブレは贖罪司祭に働きかけ、贖罪司祭がパリ大司教にこの話をしたところ、大司教はメダイを作る許可を与えました。

そうして1831年6月に初めてメダイが作られ、それを無償で配ったところ、コレラが快癒(当時コレラが大流行し2万人以上もの死者が出ていた)するなどあまりにも多くの癒しが起こったために、このメダイが「不思議のメダイ」と呼ばれるようになりました。

メダイは日本の神社のお守りとは少し意味合いが違う

日本の神社で売られているお守りとは意味合いが異なっています。

メダイは聖母マリアの私たちへの愛の印であり、また私たちのマリアへの信仰の証。

メダイを身につける者は多くの恵みを受け取ります。

そしてメダイを身につけたら、「ああ、汚れなくお宿りになられた聖マリア、あなたにより頼む私たちのためにお祈りください」と毎日お祈りすると、大きなお恵みをいただけるそうです。

不思議のメダイの販売は禁止されている

祝別されたメダイユは転売が禁止されています。

祝別されていないメダイは神父さまに祝別してもらって初めて神と繋がり祈りに使えるものになります。

日本国内のネットショップ等で販売されているメダイは、祝別されているかどうかの判別はできません。

また、メダイの模造品がアクセサリー店や雑貨店、ネットショップにたくさん出回っているので、そういったものを本物だと思って手に入れないようにしてください。

有名人もつけている不思議のメダイユ

奇跡のメダイ教会のメダイは、著名人や有名人にも愛用者がいます。

  • オバマ元大統領
  • 木村拓哉さん
  • YOUさん
  • 梨花さん
  • ローラさん
  • 辺見えみりさん
  • 山田優さん
  • 今井華さん
  • 押切もえさん
  • DragonAshの降谷建志さん
  • 間寛平さん(マラソンの時に身につけていたそうです)

首から下げるのが一番いいそうですが、ブレスレットやピアス、イヤリングにして身に着ける人も。

私は、他のパーツと組み合わせて、ブレスレットとネックレスを作ってみました。

ネックレスにアレンジした不思議のメダイ

ブレスレットにアレンジした不思議のメダイ

礼拝堂見学の注意点

礼拝堂は、カトリック信者が静かに祈りを捧げる場所です。

以下の点に注意して見学してください。

これは、メダイ教会に限らず、宗教施設では守るべきルールです。

  • スマートフォンでの自撮りなど、撮影に熱中しない
  • スマートフォンやデジカメのシャッター音を出さない
  • 話声は静かに(喋りたいなら礼拝堂の外へ)
  • 浮かれたり騒いだりする行為は厳禁
  • 荷物で椅子を占領しない
  • 祈りを捧げる人の邪魔をしない
  • クリスチャンでなくとも、神への畏敬の念を忘れてはならない
  • 落書き厳禁

奇跡のメダイ教会からのおすすめ散策コース

奇跡のメダイ教会の隣には、食材から雑貨、洋服まで様々な物を取り扱う老舗デパート「ボン・マルシェ」があり、ショッピングも楽しめます。

また、少し足を伸ばせば、フランスコスメが盛りだくさんの「シティファルマ」、サン=ジェルマン=デ=プレ教会があり、サン=ジェルマン=デ=プレ界隈には、ダヴィンチコードで有名なサン=シュルピス教会もあります。

サン=シュルピス教会は、パリではノートルダムにつぐ第二の規模でありながら、ノートルダムよりも空いています。

入場料は無料で、ドラクロワの名画もあり、日曜日には、世界最大級のパイプオルガンによる荘厳なミサを見学することもできます。

メダイ教会から、サン=ジェルマン=デ=プレ界隈まで散策しながらグルメやショッピングを楽しむコースはとてもおすすめです。

奇跡のメダイ教会の場所

140, rue du Bac 75007 Paris

バック通り沿いに入り口があります。

入り口がわかりにくい(教会とはっきりわかる入り口ではない)ので、通り過ぎてしまうことも。

下の画像のアーチの門が、奇跡のメダイ教会の入り口です。

最寄駅

メトロ10号線・12号線Sèvres-Babylone(セーヴル=バビロヌ)駅から徒歩約2分。

営業時間

※コロナウイルスの影響により、現在、営業時間が変わっています。

月・水~土曜日・・・7:45〜13:00、14:30〜19:00

火曜日・・・7:45〜19:00

日曜日・・・7:20〜12:00、14:30-19:00

コロナウイルスの世界的流行の影響で、現在パリには行くことができない状況です。

メダイを余分にお持ちの方は、大切な人にコロナ除けのお守りとして渡すのもいいですね。

コロナウイルスが収束したら、ぜひパリの奇跡のメダイ教会に足を運んでみてください!

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