国内線は乗ったことがあるけど、国際線は初めて。チェックインから搭乗までの手順や流れがわからないので、モタつかないか不安です。
こんな方。
この記事では、国際線のチェックインから、飛行機に乗り込むまでの手順や注意点について詳しく説明しています。
国際線に搭乗するのが初めての方は必見です。
- 国際線の乗り方がわからない
- 空港での国際線の手続き等に不馴れ
- パッケージツアーでしか海外旅行に行ったことがなく、個人旅行は初めて
このような方にもおすすめの内容です。
空港には十分な余裕を持って到着する
よく見聞きするのは「2時間前」。
チェックインカウンターは航空会社によってまちまちですが、だいたい2〜3時間前からオープンします。
チェックイン開始時刻以前には空港に到着しておくのが鉄則です。
ゴールデンウィークや夏休みなど、ハイシーズンなら3時間前には空港に到着できるようにします。
空港までの交通手段は
- 鉄道
- 空港バス
- 乗り合いタクシー(地域による)
- 自家用車
などがあります。
早朝の便に搭乗するなら、早朝の出発便にも間に合うよう対応してくれる「MKスカイゲイトシャトル」などの乗り合いタクシーを利用するか、出発の前日に空港近くのホテルに宿泊します。
現地通貨の両替について
現地の空港のATMで、クレジットカードによるキャッシングで現金を手に入れるのが一番お得。
でも、現地通貨の現金を全く持っていない場合、タクシーやバスが現金払いのみだと、大変困ったことになります。
現地通貨は、必要最小限を日本の空港で両替していくのがおすすめです。
国内の街中の銀行での両替は、空港よりも手数料が高め。
街の銀行よりも空港での両替をおすすめします。
国際線ターミナルビル内の保安検査前のエリアや、出国後の免税店エリアでも両替できます。
ただし、混雑するシーズンだと、空港内の銀行は行列ができています。
両替の書類を書き込む時間も必要です。
混雑するシーズンは、両替で並ぶことも想定して早めに空港に到着するようにしましょう。
国際線の出発ロビーへ行く
国際線の「出発ロビー」へ向かいます。
英語表示は「departure」。
出発ロビーは、各航空会社のチェックインカウンターが並んでいる場所です。
航空会社のチェックインカウンターへ
出発ロビーの各所に設置されているモニターに、各航空会社のチェックイン開始時刻、カウンターの記号が表示されます。
カウンターがAなら、チェックインが開始するまで、Aカウンターの付近で待機しておきます。
カウンターがオープンしそうになるか、誰かがカウンター付近に並びはじめたら、すかさず列に加わります。
チェックインカウンターが既にオープンしていたら、すぐに並びましょう。
ハイシーズンだと、2時間前にはすでにチェックインカウンターに長蛇の列ができあがっていることも。
GWなど混雑する時期は、色々な航空会社のチェックイン待ちの列が複雑に絡み合い、もはやどの列がどのカウンターの最後尾なのかわからなくなります。
そんな時は、列に並ぶ人に、どこの航空会社の列に並んでいるのか聞くのが確実です。
チェックインカウンターは搭乗クラス別に分かれている
チェックインカウンターは、搭乗クラス別に分かれています。
カウンターのモニターや、チェックインカウンターの入口に「エコノミー」「ビジネス」などと表示されたサインがあります。
自分が搭乗するクラスのカウンターに並びましょう。
航空会社のチェックインカウンターでの手続き
eチケットとパスポートを提示
順番が回ってきたら、カウンターの地上職員さんにパスポートと、eチケット(プリントアウトしたものか、スマホの画面に表示したもの)を渡します。
2〜3人のグループで航空券を購入した場合、eチケットが一枚にまとまっているので、グループ全員でカウンターに行っても大丈夫。
この時、グループのそれぞれの座席が離れていたら、横並びにできないか頼んでみてもOK。
荷物を預け入れる
パスポートとeチケットを渡したら、預け入れ荷物(スーツケース等)をカウンター横のベルトコンベアーに乗せて計量します。
何も言われなくても乗せてしまってOK。
預け入れ荷物の重量は、クラスごとに異なります。
規定の重量に収まるよう事前に荷造りしておきましょう。
計量後、預け入れ荷物にはバーコードが印刷された荷物タグが貼り付けられ、ベルトコンベアで搭乗便まで運ばれます。
搭乗券を受け取る
発券された搭乗券と、預け入れ荷物に貼り付けられたタグの半券(バゲージクレームタグ)、返却されたパスポートとeチケットを受け取ります。
搭乗券、パスポート、バゲージクレームタグはどれも無くしてはいけない大切なもの。
パスポートに搭乗券とバゲージクレームタグを挟んでの持ち歩きは、紛失しやすいため、おすすめできません。
パスポートカバーよりも、搭乗券とパスポート類をまとめて収納できる、パスポートオーガナイザーの使用をおすすめします。
搭乗券、パスポートは保安検査や出国審査、搭乗口などで何度となく提示が必要です。
特に、次に向かう保安検査場は、衣類の着脱やカバンを下ろしたりするなどの動作で、持ち物を無くしやすい場所。
パスポートオーガナイザーに、パスポートや搭乗券、バゲージクレームタグを落とさないようまとめて管理しておきましょう。
こちらは、私が使っているパスポートオーガナイザーです。
保安検査場へ
チェックインが終わったら、次に行くのは保安検査場。
保安検査場へ入ってしまうと、説明できる事情がない限り、基本的に戻ることはできません。
保安検査前にちょっと買い物と食事でも…と思っても、混雑している時はあきらめてください。
早めに保安検査場を通過しておかないと最悪の場合、搭乗時刻に間に合わなくなり、飛行機に乗れなくなります。
混雑するシーズンは、保安検査場に入るにも、長蛇の列に並んで待つことになります。
チェックインが終わったら、保安検査場に直行してください。
保安検査場でモタつかないための秘訣
- 100mlを超えるペットボトルの飲み物や液体類は、検査場入口付近のゴミ箱に捨てる
- 腕時計、アクセサリー等の金属は外してカバンに入れる(小さなピアスはつけていても大丈夫ですが、念のため外しておく)
- 衣類のポケットから金属系の物は出して、カバンに入れる
- 金具のついたベルトは外してバッグの中に入れる(そもそもベルトが必要なファッションをしない方がいい)
- スマホもカバンの中に入れておく
- パソコン、タブレットを持っていたら、取り出しやすいよう準備しておく
- 上着は脱いでおく
- 搭乗券とパスポートはいつでも提示できるようにしておく
①保安検査場の入口で、係員に搭乗券を提示
搭乗券がないと入れないエリアです。
係員に搭乗券を渡し、スキャンしたら返却されます。
これで保安検査場に入場できます。
②空いている手荷物検査用のレーンに並ぶ
検査場に入ったら、いくつかレーンがあるので、空いている所に迷わず並びます。
ここでモタつくと後ろがつっかえるので、迷わず並ぶのがポイント。
どこに並ぼうかなどと悩まずに、人数の少なそうな列に並びます。
混んでいたら、どの列に行っても構いません。
③トレイに持ち物をのせる
順番が回ってきたら、トレイを取り、トレイの中に荷物を置きます。
荷物を乗せたら、X線スキャナーに通じるレーンに流します。
前の人がモタついていたら、先にレーンに流してもOK。
トレイの使い方
荷物を一つのトレイに全部入れてはいけません。
いくつかのトレイを使って、荷物をX線に通します。
- まず1つ目のトレイに、機内持ち込みの手荷物を。
- 2つ目のトレイに、搭乗券やパスポートを入れたパスポートオーガナイザーと手回り品のショルダーバッグを。
- 3つ目にパソコンやタブレット等の端末だけを置きます。※スマホはカバンの中に入れたままでOK。
- 4つ目のトレイに、コートやジャケット、パーカーなどの上着を置きます。
荷物を置いたトレイから順に、X線のスキャナーに繋がるレーンに流します。
液体類はジップロックに入れてまとめていますが、最近は機内持ち込みの手荷物の中に入れたまま通しています。
くるぶし丈の靴(ショートブーツ)を履いている場合、脱ぐように指示される時があります。
備え付けのスリッパに履き替え、靴だけ単独でトレイに乗せてX線に通します。
④金属探知機のゲートかボディスキャナーを通る
手荷物検査用のレーンのすぐ横にある、金属探知機のゲートかボディスキャナーを通ります。
前の人が通って問題なければ、係員に「今から通りますよ」とちょっと目配せし、ひと呼吸おいてから続いて金属探知機のゲートを通ります。
係員の誘導がある時とない時があります。
ボディスキャナーの場合、誘導されて入ることがほとんどです。
場合によっては、ゲート通過後に人の手でチェックされる時もあるので、そうなれば大人しく指示に従います。
金属探知機やボディスキャナーを無事通過すれば、X線での検査が終わった荷物を受け取りに行きます。
⑤検査後の荷物をピックアップ
金属探知機やボディスキャナーを出たら、先ほどの手荷物検査用のレーンに、検査が終わった荷物が流れてきています。
荷物がまだ流れて来ていない時は、検査が終わるのを待ちます。
この時に忘れ物をしやすいので、トレイに乗せた物を全部、忘れずに回収します。
レーン上のトレイでパソコンなどの荷物を詰め直すと後ろの人の邪魔になります。
一旦トレイから荷物を全部引き上げます。
自分が使ったトレイはそのまま放置せず、重ねて置いておきます。
近くに荷物を置ける台やベンチがあるので、荷物を一旦そこに置いて上着を着たり、貴重品をカバンにしまいます。
ここで、パスポートと搭乗券、パソコンやタブレットなど貴重品があるかどうか、忘れ物や無くした物がないか確認します。
問題なければ検査場を出て、税関に向かいます。
高級品の持ち出しがあれば税関に申告する
あまりおすすめしませんが、腕時計など高級品を持っていく場合、税関で持ち出しの申告をします。
帰国時に、渡航先で購入した物と見なされ、課税対象になることを防ぐために必要な手続きです。
何も申告する物がなければ、素通りして出国審査場へ向かいます。
出国審査
英語だと「immigration control」「passport control」などと表示されています。
審査場では、パスポートを取り出しておきます。
日本の空港の場合、
- 有人のカウンター
- 自動化ゲート(指紋認証)
- 顔認証ゲート
の3つがあります。
自動化ゲートは、指紋の事前登録が必要です。
事前登録していなければ、有人のカウンターか、顔認証ゲートに並びます。
無人の顔認証ゲートの方が早く出国できるので、係員さんもだいたい顔認証ゲートに誘導しています。
顔認証ゲートでは、パスポートのICチップ部分をスキャナーに置きながら、鏡に向かって顔の正面を映すだけ。
OKなら緑色のランプが点灯しゲートが開きます。
出国後、搭乗ゲートの番号を確認する
出国審査通過後、いの一番に、搭乗する便のゲート番号を確認します。
下の画像の、赤い矢印の所にゲート番号が表示されています。
時間に余裕があれば食事や買い物を済ませ、必要なら、機内で飲む水や食べ物などを調達しておきます。
免税エリアでも、渡航先の現地通貨に両替できます。
日本の国際線ターミナルはだいたい広いので、歩いて移動するだけでも時間がかかります。
必要な買い物は、手短に済ませましょう。
搭乗ゲートへ向かう
搭乗ゲート前で、余裕を持って搭乗が開始するのを待っていましょう。
ゲート付近にはトイレがあったりするので、搭乗前に済ませておきましょう。
機内持ち込み用の荷物の中に、ネックピローなど機内で使うグッズがあれば、取り出してエコバッグなどに入れておきます。
安定飛行中に頭上の棚を開け閉めしても構いませんが、急に機体が揺れて荷物が滑り落ちる可能性がないとも言いきれません。
頭上の荷物棚を頻繁に開け閉めすることはおすすめできないので、機内で使うグッズは搭乗前に取り出しておきます。
機内で盗難が発生する可能性があるので、棚に入れる荷物も、ファスナー等を南京錠で施錠しておきましょう。
搭乗する
まず、ファーストクラスやビジネスクラス、妊婦さんや身体の不自由な方からの優先搭乗が始まります。
エコノミークラスの搭乗は、優先搭乗が終わってから。
A380などのジャンボ機の場合、座席の区画ごとにグループ分けされ、後方の座席の人から搭乗していきます。
グループは、搭乗券に印字されています。
搭乗口でパスポートと搭乗券を準備しておきます。
搭乗の列に並んでいる時に、パスポートチェックが行われます。
係員の求めに応じて、パスポートの個人情報のページを開いて渡します。
パスポートチェックが終わって返却されたら、搭乗口で係員に搭乗券を渡します。
搭乗券をスキャンしてもらい、ボーディングブリッジから機内へ向かいます。
機内に入る
機内の入口でCAさんに軽く挨拶します。
機内に通路が2つある中型〜大型機の場合、CAさんが自分の座席に近い通路に振り分けてくれるので、CAさんに搭乗券を見せます。
座席を見つけたら、上方の荷物棚に機内持ち込みの荷物を入れ、閉じておきます。
手回り品のバッグや機内グッズを入れたエコバッグは、足元(前の座席の下)に収納します。
前の座席に入りきらない物は、頭上の荷物棚に入れておきましょう。
アメニティが座席に置かれていたら、まだ使わないので、とりあえず前の座席のポケットに入れておきます。
カメラとスマホ、タブレット等は機内モードにしておきます。
隣にもう誰も来なければ、シートベルトをしめて離陸まで待ちましょう。
座席を倒したり、テーブルの使用、靴を脱ぐのは安定飛行に入ってから。
座席のリクライニングはせず、テーブルにも触らず、CAさんがチェックしやすいよう、シートベルトの着用が見える状態にしておきます。
スムーズに行動する秘訣は「事前準備」
国際線の搭乗で一番面倒なのは、やっぱりセキュリティチェック。
引っかからないために、液体類やバッテリー、刃物など、荷物の規定をしっかり守った事前準備が大切です。
検査場では、順番待ちの間に上着を脱いでおいたり、金属類を外しておくなど、準備をしておくことで、検査をスムーズに受けることができます。
検査場での不明点は、恥ずかしがらずに係員さんに質問しましょう。
私の場合、カイロを背中に貼ったままだったことに気づき、金属探知機を通る前に「カイロ貼ってますけど剥がした方がいいですか?」と聞きました。
わからないままキョどるより、堂々と聞いた方がいいです。
また保安検査以外でも、パスポートや搭乗券などを提示することがあるので、必要なシーンではあらかじめ出しておき、順番が回ってきたらすぐに見せられる状態にしておくこと。
順番が回ってきてからあたふたと取り出したり、動き始めるのではなく、事前に準備しておくことが、スマートに行動する秘訣です。
読んでくださった方が、一人でもスムーズに国際線に搭乗できることを願っています!